マットレスは、自分の体型や悩みに合わせて選べる幅が広いのがメリットの1つ。
でも、マットレスの素材については色々試して選ぶことができても、厚さとなると具体的にどんなものが自分に合っているのか分からないということもありますよね。
今回は、体の悩み別にどんなマットレスが向いているのかについてご紹介していきます。
寝ている間に痛くなりがちな部位がある人は、枕の高さやマットレスの素材だけではなく、厚みにまでこだわって是非選んでみてくださいね。
背中が痛い場合
背中が痛い人は、8cm程度マットレスの厚みがあるものを選びましょう。
耐久性を重視し、体圧の分散と寝返しのしやすさをチェックするのがポイントとなります。
マットレスが柔らかすぎて腰が沈んでいる場合は、沈んでしまう腰に対して背骨が無理な角度でついていくことになりますのでどうしても背中全体が痛くなりやすく、反対にマットレスが硬すぎる場合は肩やお尻が沈み込まず、背中が湾曲して反り返っているような姿勢のまま固まってしまう原因となります。
一方で体圧分散に優れたマットレスであれば、寝具にかかる体重が1ヶ所に固まらず分散してくれるので反発力もあり、背中全体にかかる負担を減らしてくれます。
寝返りもしやすいため、動きの中心となる背骨をいたわることも可能となります。
マットレスがあまり早くへたってしまうと結局無理のある寝姿勢になってしまうため、体圧分散できるからといって薄いマットレストッパーのようなものを使用するのは避けておきましょう。
あくまでも耐久性を重視して、8cm程度のマットレスにするのが理想です。
腰が痛い場合
腰が痛い人は、5cm程度マットレスの厚みがあるものを選びましょう。
体重がかかりやすい腰の部分をしっかり支える固めのマットレスであるかどうかをチェックするのがポイントとなります。
一般的なマットレスの場合、腰に体の中心である腰にかかる負担の割合は44%程度と言われています。
腰は最も負担がかかりやすい部位であるだけではなく、どうしてもそこに重みがかかるためマットレスもへたりやすく、気づけばVの字で寝ているということになりかねません。
5cm程度の固めマットレスを選ぶことによって腰の沈みすぎを防ぎ、適度に押し返してくれるような弾力を得ることができるでしょう。
頭が痛い場合
頭が痛い人は、10cm程度マットレスの厚みがあるものを選びましょう。
高反発など少し固めのマットレスを用意し、枕にもこだわるのがポイントです。
柔らかく体にフィットするものがいいと思われがちですが、実は沈み込みすぎによる血行不良を起こしている可能性も考えられます。
パッと見では分かりにくいかもしれませんが、沈み込みすぎによって顎が上に上がってしまう、首が落ち込んでしまう、というようなことが起きているのであれば要注意。
心臓から頭になかなか血液がいかず、どうしても朝頭痛がしやすい体質になっていまいます。
仰向けになった時に少しだけ顎を引いて寝るくらいのイメージでいられるよう、寝ている間に沈み込みすぎない程度の硬さが保てるマットレスを探すのが理想です。
肩が痛い場合
肩が痛い人は、15cm程度マットレスの厚みがあるものを選びましょう。
特に横向きで寝た時に肩が痛くならないかということを重視して選ぶのがポイントです。
マットレスが薄いと、床やベッド枠の硬さも伝わりやすくなり、圧迫が強くなって痛みを招く原因となります。
寝返しをしてもしっかりとついてきてくれる柔らかめのマットレスを中心に、角ばっていて負担のかかる肩が触れてもしっかり沈み込んでくれるようなものを探してみるといいでしょう。
ボンネスコイルのようなマットレス全体で連動している素材よりも、ウレタン素材のようなピンポイントで沈み込んでくれるような素材を選ぶのも重要です。
重要なのは寝るときの姿勢!自分に合ったマットレスを選んで痛みを解消しよう!
体の節々が痛い原因は、日中の過ごし方以上に寝姿勢が深く関係しているとも言われています。
枕の硬さや高さには気を配っていても、意外とマットレス選びは見落としがちだったりしますよね。
また、どうしても素材にばかり注目しがちですが、意外と厚みも重要なポイントです。
自分の体の悩みや痛い部位によってマットレスを使い分け、快適な睡眠ができるようにしたいですね。
私が背中の痛みや腰痛で悩んでいた時に実際に高反発マットレスを使用した体験談を紹介しておきます。