和室を寝室としている家庭では、寝心地をよくするために布団の下にマットレスを敷いてみようかと考えたことのある人も多いのではないでしょうか。
一方で、マットレスはベッドの上で使用するイメージがあるため、畳に直接置いてもいいものなのか気になりますね。
今回は、和室でマットレスを使用する際の注意点についてお伝えしていきます。
和室でマットレスを使用する時に陥りやすいミスとは?
まずは、和室でマットレスを使用する際に陥りやすいミスについて確認していきましょう。
・カビが生えてしまう
マットレスの下にすぐ畳があるという構造になるため、どうしても通気性が悪くなり、カビが生えやすくなってしまいます。
畳は本来、湿気の吸収や湿度の調整機能のある非常に優れた床材ではありますが、マットレスを使用することによって畳のメリットを半減させてしまう可能性もあるのです。
・マットレスがズレてしまう
マットレスを置くためのベッドフレームがないためマットレスがズレやすく、正しい位置に布団が乗らなくて寝心地を悪くしてしまう可能性があります。
すのこにマットレスを固定するという対策も可能ではありますが、マットレスのメンテナンスがしにくく、すのこの足の部分で畳を痛めてしまうこともあるでしょう。
・畳の硬さを感じやすい
選ぶマットレスよってはすぐ下にある畳の硬さを感じやすく、肩や腰を痛める原因となってしまいます。
ベッド以上に底つき感を覚えやすいため、マットレス選びには慎重になりましょう。
5つのポイントに気を付けておけば、和室でのマットレス使用もOKです!
和室でマットレスを使用する注意点についてお伝えしていきましたが、だからといって絶対にNGなわけではありません。
5つのポイントに気を付けておけば畳の上でもマットレスは使用可能です!
ここでは、気を付けるポイントについて確認していきましょう。
・通気性のいい素材のマットレスを選ぶ
畳の持っている湿度調整機能を奪ってしまわないよう、まずはマットレスの素材が通気性のいいものであるかどうかをチェックしておきましょう。
同じウレタン素材であっても低反発マットレスより高反発マットレス、同じ厚みであってもラテックスよりファイバー素材、などの基準で選ぶのがポイントです。
・除湿マットを使用する
吸湿性の高い除湿マットを補助的に使用することで、畳とマットレスの間にたまりがちな湿気を逃がすことが出来るようになります。
薄くて軽いものが多いのでセッティングに手間がかからないという特徴もあり、手軽に導入できるメリットもあります。
丸洗いできるものを購入すればメンテナンスもしやすくなるでしょう。
・厚みのあるマットレスを選ぶ
10cm程度あるマットレスを選ぶのが理想的です。
十分な厚みがあるため畳の硬さも感じにくく、快適な寝心地を追求することが出来ます。
ある程度の重さがあるためマットレスと布団の間にズレも発生しにくいという特徴もあります。
・布団やマットレスはきちんと畳む
湿気やカビの対策をするためには、布団やマットレスをきちんと畳むことも大切です。
万年床にしてしまうと、湿度だけではなく髪の毛ゴミや汚れも溜まり、ダニの発生に繋がることも。
厚みのあるマットレスを使用する際は押入れへの上げ下げが大変かと思いますが、押し入れ下段にすのこを用意してそこに置くようにする、壁に立てかけて通気性をよくする、などの対策で代えることも可能です。
・湿度の高い場所以外で使う
同じ和室の中でも、湿度の高い場所とそうでもない場所があります。
密封された押し入れの近くはカビが発生しやすく、結露が起きやすい窓ガラスの近くも同様に湿度が高くなりがちです。
こうした場所を避け、なるべく和室の中心部分でマットレスを使用するように心掛けましょう
マットレスを和室で使用する際は、マットレスへのこだわりが欠かせません!
畳の上でマットレスを使用すること自体は不可能ではなく、上手なマットレス選びが出来れば快適な寝心地を楽しみながら睡眠を取ることができます。
一方で、通気性や厚みにこだわらずマットレスを選んでしまった場合、高湿度によるカビの発生や体の痛みに繋がってしまうことも考えられます。
購入後は、ベッドに使用する際同様に定期的なメンテナンスを行っておきましょう。
上手なマットレス選びで、寝室環境を整えていきたいですね。
私が背中の痛みや腰痛で悩んでいた時に実際に高反発マットレスを使用した体験談を紹介しておきます。